自作アルコールストーブとゴトク
アルミ缶から自作したアルコールストーブと、ホームセンターの材料で自作したゴトク。
一時期かなりハマってしまい無駄に沢山作った中の、数少ないお気に入り。手を動かしてモノを作るのは楽しい。
以下とってもマニアックな内容ですが・・・
自作アルコールストーブ界には沢山の先人達が居て、ネット上に作り方を親切丁寧に公開して下さっている。
特に参考にさせて頂いたのが、ウルトラライトなアルコールストーブを自作しておられる
T's Stoveさんの
ブログのこの辺り。非常に解り易くて写真もキレイ。
また、アルコールストーブに留まらず、
山より道具さんのブログは、道具の軽量化の参考にさせてもらっています。
この場をお借りして、両氏に感謝デス。
ゴトクは分離可能に
自作アルコールストーブの制作は非常に楽しく、且つ繊細で奥深い。気がついたら失敗作も含めて10個以上制作していた・・・。そんな中で生まれたのがこのゴトク。
結局のところアルコールストーブに限らず火器系は、炎から鍋底までの距離が非常に重要で、近すぎても遠すぎても効率よく鍋に熱を伝えられない。まして自作したストーブの一つ一つの高さが違ってくる中では、ゴトクをその都度作らなくてはいけない。
それは面倒なので、鍋底までの高さを微調整できるように、またストーブとゴトクを分離可能にすることで、ストーブのみを差し替えられるようにした。
まあまあ軽量で丈夫
アルコールストーブ本体の重量は16gとそこそこ軽いのだが、ゴトクにはある程度の強度が欲しかったので少し重くなってしまった(合計63g)。L字型のパーツは恐らく鉄なので、この部分の素材によってはもっと軽くできると思う。
構造的に壊れる部分が無いので、見た目よりも丈夫。ゴトクは4点で土に食い込むように固定されるので、ストーブをひっくり返す事はまずない。
安定燃焼させる
失敗作を作り溜めて行く中で、アルコール満タン状態から空っぽ状態まで一定の火力を維持する調整に試行錯誤した。以下はあくまで僕がやってみた結果。
ゴトクの4本のL字部分は直接炎を受け止めて、ストーブ本体外側の気化室を積極的に暖める。いわばヒートチャージャーの役目をする。ただしそのままだと燃料が減った後半にストーブ自体が加熱しすぎる傾向があるので、気化室にステンレスたわしをちぎって伸ばして詰めてみたところ、許容範囲に安定した。
中央の解放部分にアルコールを注いで着火。
10秒ほどでサイドのジェットに燃え移る。
安定状態。中央部分にアルコールがあればこのまま燃え続ける。
最高出力状態。中央部分のアルコールが無くなり、内筒に設けた燃料通過用の穴からもジェット炎を吹く。ゴトクが赤熱しているのが解る。ここから40秒ほどで鎮火。
実際に八ヶ岳の標高2400m気温5度の状況で使用してみたが、下界よりも若干燃費が悪いものの、ほぼ問題無かった。敢えて言うなら、標高が高いと気化室内部の圧力が高くなって炎が飛ぶ傾向にあるかも。この辺りはジェットの数や口径で微調整できると思う。
・・・と、こんな感じで非常にマニアックな記事になってしまったw。興味のある方は是非チャレンジしてみてください、想像以上に楽しいです。
ただし、アルコールと火の扱いには厳重注意。台所を火の海にする事が・・・(僕w)。
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