奥多摩:川苔山(川乗山)〜百尋の滝【1日目】

kool8

2008年11月13日 04:57



2008年11月8日〜9日、奥多摩の川苔山に行ってきました。
天気予報では冬型の気圧配置で各地かなり冷え込むでしょう、との予報。これは・・・新兵器を携えてテストに行くしかないではないか!(何か間違ってるw)
場所は・・・さんざん考えたけど奥多摩で人気という川苔山へ、初めて行ってみることにする。

今回は久しぶりに単独行とした。なんとなく独りで歩きたくなったので。
いつものように寝坊気味で家を出る。フロントガラスに雨粒。クルマを鳩ノ巣駅裏の駐車場に止めて、古里駅まで歩く。電車を待つのもつまんないので、車道を歩いた。雨は止んでいた。青梅街道沿いのこの看板に着いたのが11時。って遅すぎるw。



住宅地を抜けて本物?の登山口の前でスパッツを装着していると、地元のオッチャンに声をかけられる。

オッチャン「ここ奥多摩。クマ出るの知ってる?」
僕「あ、はい(ドキッ)」

オッチャン「なに、独りで山に泊まるの?」
僕「あ、はい(ドキドキッ)」

オッチャン「寒いよ、すごく」
僕「あ、はい、一応装備はあるんで(ドキドキドキッ)」

オッチャン「こないだもクマが尾根で・・・」
僕「そーなんスか!(ドキドキドキドキ!)」

久しぶりのソロなのに、のっけから脅される。しかも話好きのオッチャンの相手をしていたら20分ロス。ふぅw。

赤杭尾根(赤久奈尾根)の登りはそれほどキツくは無い。時間が遅いからなのか、誰にも会わない。少し登ると尾根に出て、初めて人とすれ違う。もう山頂へ行ってきたのだろう。みんな朝早いのね、僕には無理だわw。



赤杭山(赤久奈山)の頂上。展望無し。



地図に載っていないナゾの舗装道。何かの作業道だろうか・・・。ものすごく行ってみたくなるけど今回はガマンしたw。

この辺りからかなり色付いた広葉樹が目に入ってくる。



写真を撮ったり、木の下でのんびり和んだり。・・・なんか眠くなってきたwww。コースタイム?何スかそれ、ムニャムニャw。

日帰りで川苔山に行こうと思ってる人は決してマネしないでください、舐めてるとケガします。

多分、僕のコレは「登山」じゃない。ただ自然の中を好き勝手にノンビリ歩きたいだけだ。そして、できることなら、そのまま自然と同化しちゃいたいんだ。そんな事を考えながらノロノロ歩いた。

と、まさに自然に還ろうとしている小屋がw。



足下の、これでもかという程の落ち葉を踏みしめて歩いていたら、頂上に到着。15時。10人ぐらいの人が賑わっていた。天気が良ければ富士山も見えるらしい。頂上でマターリしていて、ふと気付くと誰もいなくなってたwww。



さて、どうしよう。気温も下がってきたし。

今から百尋の滝方面へ下って行くのは、自分の足の遅さから言っても途中で日が落ちる。こりゃやっぱりビバークですよね(ワクワクw)。悪く言えば予定調和w、ヤマ屋さん的にはフォーカストビバーク、お堅い方的には違法キャンプ・・・。
僕的には夜の山に慣れる為の訓練(のつもり)なんで、この辺は大目にみてほしいと思うのは甘えだろうか。

問題は水だ。今回はMSRのハイパーフローウォーターフィルターという新兵器を試したくて、水は1リットルしか担いで来なかった。残った水も半分以下。
地図を見ると近くに水場のマークがある。ひとまずそちらへ行ってみる事に。
この辺かな・・・。あれ、水の音がしない・・・。ダメだこりゃ、と思ったがよーく見るとチョロチョロだけど岩に水が流れている。木の葉を漏斗のように使ってボトルに入れた。予備のプラティパスビッグジップ1.5リットルを一杯にするのに30分くらいかかった。すでに辺りは薄暗くなり始めていた。

ちょっと焦りながらビバーク適地を探す。できれば登山道から見えないところでステルスキャンプがいいな・・・。詳しくは書かないが、しばらくして登山道から少し外れた小さな尾根上に適地を発見。今日はここを寝床とさせていただく。



今回、いつものTrig2は留守番。おニューのTrig1にループを縫い付け、内張サーモライトビヴィとのテストも兼ねて持ってきていた。
ちょっとここでTrig1のファーストインプレ。
Trig1の張り方はTrig2と全く同じ。横幅と高さをサイズダウンしただけという印象。懸念はしていたけど天井が低い。慎重169.9センチの僕が入り口付近でギリギリあぐらをかける感じ。背の高い人は出入りにもかなり苦労しそう。でも床面積としてはまぁまぁの広さがあるので、個人的には不便を感じる事は無かった。

汲んできた水はそのままでも綺麗に見えたが、念のためろ過する。沢水の入ったビッグジップにハイパーフローのプレフィルターを突っ込んでポンピング。簡易水道のできあがり。
初めて野外で使用したが、ポンピングも軽くて使い易い。重量的には257gと決して軽くは無いが、そのぶん担ぐ水の量を減らす事もできるので、トータルでは軽量化に繋がるような気がする。まぁ歩く場所にも寄ると思うけど・・・。

Trig1は全室ドア全開で何とか煮炊きもできた。僕的にはソロならTrig1で充分と感じた。



風も無く、動物の気配も無く、霧に包まれた静かな夜だった。気温は2度。
内張サーモライトビヴィのおかげか、狭いTrig1のおかげか、暖かく朝まで快眠だった。

2日目に続くハズ・・・

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