2008年11月13日
奥多摩:川苔山(川乗山)〜百尋の滝【1日目】
2008年11月8日〜9日、奥多摩の川苔山に行ってきました。
天気予報では冬型の気圧配置で各地かなり冷え込むでしょう、との予報。これは・・・新兵器を携えてテストに行くしかないではないか!(何か間違ってるw)
場所は・・・さんざん考えたけど奥多摩で人気という川苔山へ、初めて行ってみることにする。
今回は久しぶりに単独行とした。なんとなく独りで歩きたくなったので。
いつものように寝坊気味で家を出る。フロントガラスに雨粒。クルマを鳩ノ巣駅裏の駐車場に止めて、古里駅まで歩く。電車を待つのもつまんないので、車道を歩いた。雨は止んでいた。青梅街道沿いのこの看板に着いたのが11時。って遅すぎるw。
住宅地を抜けて本物?の登山口の前でスパッツを装着していると、地元のオッチャンに声をかけられる。
オッチャン「ここ奥多摩。クマ出るの知ってる?」
僕「あ、はい(ドキッ)」
オッチャン「なに、独りで山に泊まるの?」
僕「あ、はい(ドキドキッ)」
オッチャン「寒いよ、すごく」
僕「あ、はい、一応装備はあるんで(ドキドキドキッ)」
オッチャン「こないだもクマが尾根で・・・」
僕「そーなんスか!(ドキドキドキドキ!)」
久しぶりのソロなのに、のっけから脅される。しかも話好きのオッチャンの相手をしていたら20分ロス。ふぅw。
赤杭尾根(赤久奈尾根)の登りはそれほどキツくは無い。時間が遅いからなのか、誰にも会わない。少し登ると尾根に出て、初めて人とすれ違う。もう山頂へ行ってきたのだろう。みんな朝早いのね、僕には無理だわw。
赤杭山(赤久奈山)の頂上。展望無し。
地図に載っていないナゾの舗装道。何かの作業道だろうか・・・。ものすごく行ってみたくなるけど今回はガマンしたw。
この辺りからかなり色付いた広葉樹が目に入ってくる。
写真を撮ったり、木の下でのんびり和んだり。・・・なんか眠くなってきたwww。コースタイム?何スかそれ、ムニャムニャw。
日帰りで川苔山に行こうと思ってる人は決してマネしないでください、舐めてるとケガします。
多分、僕のコレは「登山」じゃない。ただ自然の中を好き勝手にノンビリ歩きたいだけだ。そして、できることなら、そのまま自然と同化しちゃいたいんだ。そんな事を考えながらノロノロ歩いた。
と、まさに自然に還ろうとしている小屋がw。
足下の、これでもかという程の落ち葉を踏みしめて歩いていたら、頂上に到着。15時。10人ぐらいの人が賑わっていた。天気が良ければ富士山も見えるらしい。頂上でマターリしていて、ふと気付くと誰もいなくなってたwww。
さて、どうしよう。気温も下がってきたし。
今から百尋の滝方面へ下って行くのは、自分の足の遅さから言っても途中で日が落ちる。こりゃやっぱりビバークですよね(ワクワクw)。悪く言えば予定調和w、ヤマ屋さん的にはフォーカストビバーク、お堅い方的には違法キャンプ・・・。
僕的には夜の山に慣れる為の訓練(のつもり)なんで、この辺は大目にみてほしいと思うのは甘えだろうか。
問題は水だ。今回はMSRのハイパーフローウォーターフィルターという新兵器を試したくて、水は1リットルしか担いで来なかった。残った水も半分以下。
地図を見ると近くに水場のマークがある。ひとまずそちらへ行ってみる事に。
この辺かな・・・。あれ、水の音がしない・・・。ダメだこりゃ、と思ったがよーく見るとチョロチョロだけど岩に水が流れている。木の葉を漏斗のように使ってボトルに入れた。予備のプラティパスビッグジップ1.5リットルを一杯にするのに30分くらいかかった。すでに辺りは薄暗くなり始めていた。
ちょっと焦りながらビバーク適地を探す。できれば登山道から見えないところでステルスキャンプがいいな・・・。詳しくは書かないが、しばらくして登山道から少し外れた小さな尾根上に適地を発見。今日はここを寝床とさせていただく。
今回、いつものTrig2は留守番。おニューのTrig1にループを縫い付け、内張サーモライトビヴィとのテストも兼ねて持ってきていた。
ちょっとここでTrig1のファーストインプレ。
Trig1の張り方はTrig2と全く同じ。横幅と高さをサイズダウンしただけという印象。懸念はしていたけど天井が低い。慎重169.9センチの僕が入り口付近でギリギリあぐらをかける感じ。背の高い人は出入りにもかなり苦労しそう。でも床面積としてはまぁまぁの広さがあるので、個人的には不便を感じる事は無かった。
汲んできた水はそのままでも綺麗に見えたが、念のためろ過する。沢水の入ったビッグジップにハイパーフローのプレフィルターを突っ込んでポンピング。簡易水道のできあがり。
初めて野外で使用したが、ポンピングも軽くて使い易い。重量的には257gと決して軽くは無いが、そのぶん担ぐ水の量を減らす事もできるので、トータルでは軽量化に繋がるような気がする。まぁ歩く場所にも寄ると思うけど・・・。
Trig1は全室ドア全開で何とか煮炊きもできた。僕的にはソロならTrig1で充分と感じた。
風も無く、動物の気配も無く、霧に包まれた静かな夜だった。気温は2度。
内張サーモライトビヴィのおかげか、狭いTrig1のおかげか、暖かく朝まで快眠だった。
2日目に続くハズ・・・
場所は・・・さんざん考えたけど奥多摩で人気という川苔山へ、初めて行ってみることにする。
今回は久しぶりに単独行とした。なんとなく独りで歩きたくなったので。
いつものように寝坊気味で家を出る。フロントガラスに雨粒。クルマを鳩ノ巣駅裏の駐車場に止めて、古里駅まで歩く。電車を待つのもつまんないので、車道を歩いた。雨は止んでいた。青梅街道沿いのこの看板に着いたのが11時。って遅すぎるw。
住宅地を抜けて本物?の登山口の前でスパッツを装着していると、地元のオッチャンに声をかけられる。
オッチャン「ここ奥多摩。クマ出るの知ってる?」
僕「あ、はい(ドキッ)」
オッチャン「なに、独りで山に泊まるの?」
僕「あ、はい(ドキドキッ)」
オッチャン「寒いよ、すごく」
僕「あ、はい、一応装備はあるんで(ドキドキドキッ)」
オッチャン「こないだもクマが尾根で・・・」
僕「そーなんスか!(ドキドキドキドキ!)」
久しぶりのソロなのに、のっけから脅される。しかも話好きのオッチャンの相手をしていたら20分ロス。ふぅw。
赤杭尾根(赤久奈尾根)の登りはそれほどキツくは無い。時間が遅いからなのか、誰にも会わない。少し登ると尾根に出て、初めて人とすれ違う。もう山頂へ行ってきたのだろう。みんな朝早いのね、僕には無理だわw。
赤杭山(赤久奈山)の頂上。展望無し。
地図に載っていないナゾの舗装道。何かの作業道だろうか・・・。ものすごく行ってみたくなるけど今回はガマンしたw。
この辺りからかなり色付いた広葉樹が目に入ってくる。
写真を撮ったり、木の下でのんびり和んだり。・・・なんか眠くなってきたwww。コースタイム?何スかそれ、ムニャムニャw。
日帰りで川苔山に行こうと思ってる人は決してマネしないでください、舐めてるとケガします。
多分、僕のコレは「登山」じゃない。ただ自然の中を好き勝手にノンビリ歩きたいだけだ。そして、できることなら、そのまま自然と同化しちゃいたいんだ。そんな事を考えながらノロノロ歩いた。
と、まさに自然に還ろうとしている小屋がw。
足下の、これでもかという程の落ち葉を踏みしめて歩いていたら、頂上に到着。15時。10人ぐらいの人が賑わっていた。天気が良ければ富士山も見えるらしい。頂上でマターリしていて、ふと気付くと誰もいなくなってたwww。
さて、どうしよう。気温も下がってきたし。
今から百尋の滝方面へ下って行くのは、自分の足の遅さから言っても途中で日が落ちる。こりゃやっぱりビバークですよね(ワクワクw)。悪く言えば予定調和w、ヤマ屋さん的にはフォーカストビバーク、お堅い方的には違法キャンプ・・・。
僕的には夜の山に慣れる為の訓練(のつもり)なんで、この辺は大目にみてほしいと思うのは甘えだろうか。
問題は水だ。今回はMSRのハイパーフローウォーターフィルターという新兵器を試したくて、水は1リットルしか担いで来なかった。残った水も半分以下。
地図を見ると近くに水場のマークがある。ひとまずそちらへ行ってみる事に。
この辺かな・・・。あれ、水の音がしない・・・。ダメだこりゃ、と思ったがよーく見るとチョロチョロだけど岩に水が流れている。木の葉を漏斗のように使ってボトルに入れた。予備のプラティパスビッグジップ1.5リットルを一杯にするのに30分くらいかかった。すでに辺りは薄暗くなり始めていた。
ちょっと焦りながらビバーク適地を探す。できれば登山道から見えないところでステルスキャンプがいいな・・・。詳しくは書かないが、しばらくして登山道から少し外れた小さな尾根上に適地を発見。今日はここを寝床とさせていただく。
今回、いつものTrig2は留守番。おニューのTrig1にループを縫い付け、内張サーモライトビヴィとのテストも兼ねて持ってきていた。
ちょっとここでTrig1のファーストインプレ。
Trig1の張り方はTrig2と全く同じ。横幅と高さをサイズダウンしただけという印象。懸念はしていたけど天井が低い。慎重169.9センチの僕が入り口付近でギリギリあぐらをかける感じ。背の高い人は出入りにもかなり苦労しそう。でも床面積としてはまぁまぁの広さがあるので、個人的には不便を感じる事は無かった。
汲んできた水はそのままでも綺麗に見えたが、念のためろ過する。沢水の入ったビッグジップにハイパーフローのプレフィルターを突っ込んでポンピング。簡易水道のできあがり。
初めて野外で使用したが、ポンピングも軽くて使い易い。重量的には257gと決して軽くは無いが、そのぶん担ぐ水の量を減らす事もできるので、トータルでは軽量化に繋がるような気がする。まぁ歩く場所にも寄ると思うけど・・・。
Trig1は全室ドア全開で何とか煮炊きもできた。僕的にはソロならTrig1で充分と感じた。
風も無く、動物の気配も無く、霧に包まれた静かな夜だった。気温は2度。
内張サーモライトビヴィのおかげか、狭いTrig1のおかげか、暖かく朝まで快眠だった。
2日目に続くハズ・・・
Posted by kool8 at 04:57│Comments(7)
│行動記録
この記事へのコメント
いい野営地ですね。あ、いやビバークでしたね。
晩秋はつるべ落としですのでビバーク装備で山にはいらないとですね。うふふうふふ。
晩秋はつるべ落としですのでビバーク装備で山にはいらないとですね。うふふうふふ。
Posted by kimatsu at 2008年11月13日 07:15
いやあ、大変でございましたなあ。秋の日はつるべ落とし。
尾根の上には、沢水もありませんからなあ。しかしまあ、ご無事で!
おおお、万が一に備えて、幕体をお持ちだったのですね。これぞ、お心がけ。
しかも、不安な地表水を濾過して! これこそ大自然の中に身を置く時の
綿密な装備計画のなせる技ではありませんか。
加えて幸運だったのが、穏やかな広葉樹の平坦地があったことでしたね。
何事も、事前シミュレーションに尽きるということを学びました。
さっそく、僕も近場の森へ...。
尾根の上には、沢水もありませんからなあ。しかしまあ、ご無事で!
おおお、万が一に備えて、幕体をお持ちだったのですね。これぞ、お心がけ。
しかも、不安な地表水を濾過して! これこそ大自然の中に身を置く時の
綿密な装備計画のなせる技ではありませんか。
加えて幸運だったのが、穏やかな広葉樹の平坦地があったことでしたね。
何事も、事前シミュレーションに尽きるということを学びました。
さっそく、僕も近場の森へ...。
Posted by いまるぷ at 2008年11月13日 10:49
ぬぬぬ。私めも標高のある山(テン場のある様な)は、そろそろシーズンオフで、
里山にて野営、もといビバークの時期かと思っていたので為になりますです。
続き楽しみにしています。
里山にて野営、もといビバークの時期かと思っていたので為になりますです。
続き楽しみにしています。
Posted by やな先輩 at 2008年11月13日 19:51
お楽しみのようですね♪
この季節は歩く時も寝るときも落ち葉がとってもナイスですよね。人によるか?
ソロですしビバークだからTrigの穴倉感は良いんじゃないですか(想像です、寝たこともないのにゴメン)。
次回二日目はいよいよ熊とご対面?
この季節は歩く時も寝るときも落ち葉がとってもナイスですよね。人によるか?
ソロですしビバークだからTrigの穴倉感は良いんじゃないですか(想像です、寝たこともないのにゴメン)。
次回二日目はいよいよ熊とご対面?
Posted by somtam at 2008年11月14日 06:33
皆様、いつもコメントありがとうございます^^
kimatsuさん
いやー本当に日が暮れるのが早くなって、朝が苦手な僕には辛い季節ですw。
とは言っても毎回ビバーク装備ですけどね!うふふうふふ。
いまるぶさん
水に関しては誤算もあったんですが、なにせ臆病者なんで装備だけはキッチリしてます。
万が一というか、100%山で眠るつもりだったというかw、皆さんが日帰りで登られる山に幕体担ぐのも気が引けるのですが、なにぶん経験が浅いので低山で修行中の身です。
いまるぶさんお住まいの周りには良いフィールドだらけですよねー、羨ましい限りです。
やな先輩さん
そうなんですよね。奥多摩も2000メートルを超すような山は白くなり始めているみたいです。
自分にはまだ冬山を登る技術も度胸も無いんで、里山ビバークはまだまだ続きそうです・・・。
somtamさん
落ち葉は足に優しいんで僕も大好きです。今回、落ち葉の上に寝ようとしたらクリのイガイガ攻撃に遭いましたけどww。
Trig1は仰るように、正に穴倉です。トンネルというか大きめのビヴィというか。人によってはかなり窮屈感があるかもしれないです。
2日目、頑張って書きますw
kimatsuさん
いやー本当に日が暮れるのが早くなって、朝が苦手な僕には辛い季節ですw。
とは言っても毎回ビバーク装備ですけどね!うふふうふふ。
いまるぶさん
水に関しては誤算もあったんですが、なにせ臆病者なんで装備だけはキッチリしてます。
万が一というか、100%山で眠るつもりだったというかw、皆さんが日帰りで登られる山に幕体担ぐのも気が引けるのですが、なにぶん経験が浅いので低山で修行中の身です。
いまるぶさんお住まいの周りには良いフィールドだらけですよねー、羨ましい限りです。
やな先輩さん
そうなんですよね。奥多摩も2000メートルを超すような山は白くなり始めているみたいです。
自分にはまだ冬山を登る技術も度胸も無いんで、里山ビバークはまだまだ続きそうです・・・。
somtamさん
落ち葉は足に優しいんで僕も大好きです。今回、落ち葉の上に寝ようとしたらクリのイガイガ攻撃に遭いましたけどww。
Trig1は仰るように、正に穴倉です。トンネルというか大きめのビヴィというか。人によってはかなり窮屈感があるかもしれないです。
2日目、頑張って書きますw
Posted by kool8 at 2008年11月14日 13:49
こんばんは。
一気に二日目を読もうと思いましたが、後日の楽しみに取っておきます。
単独で行かれたお気持ちはよく分かります。
「今日は一人がいい~邪魔しないでくれ。」こんな感じだったことでしょう。
一人でテント敷くは未経験ですので、近々してみたいと思います。
毎々Kool8様のログは勉強になります、
一気に二日目を読もうと思いましたが、後日の楽しみに取っておきます。
単独で行かれたお気持ちはよく分かります。
「今日は一人がいい~邪魔しないでくれ。」こんな感じだったことでしょう。
一人でテント敷くは未経験ですので、近々してみたいと思います。
毎々Kool8様のログは勉強になります、
Posted by 青龍○段 at 2008年11月16日 23:17
青龍○段さん
こんばんは!独りで行くのは単にヤマ友達が少ないだけだったり・・・w
というか、今回のような行き当たりばったりの旅は同行者にメイワクかけちゃうかもしれないんで、そういう時こそソロかなと思ったりしてます。
二日目に書きましたが、ソロでは些細なことが気になったりして自分の心臓のちっちゃさを痛感してます^^;
ちょうど今日、鴨沢〜雲取山〜石尾根〜奥多摩駅から帰ってきました(またソロですがw)。後日またアップしますね。
こんばんは!独りで行くのは単にヤマ友達が少ないだけだったり・・・w
というか、今回のような行き当たりばったりの旅は同行者にメイワクかけちゃうかもしれないんで、そういう時こそソロかなと思ったりしてます。
二日目に書きましたが、ソロでは些細なことが気になったりして自分の心臓のちっちゃさを痛感してます^^;
ちょうど今日、鴨沢〜雲取山〜石尾根〜奥多摩駅から帰ってきました(またソロですがw)。後日またアップしますね。
Posted by kool8 at 2008年11月17日 00:47
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。